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  • 玄関から見たトレーラーハウスの内装
  • ソファ側から見たトレーラーハウスの内装
  • 正面から見たトレーラーハウスの内装
  • トレーラーハウスのキッチン
  • 荷物入れとベッドに変形できるトレーラーハウスのソファ

Renovation │ Trailer house interior

「内装制作」 高級感・すごし易さの調和/限られた空間による窮屈感の排除

 窮屈感を抱かせない、省スペース化の成功。また、現実からの離脱とやすらぎ・安息の提供空間。

 構造から考えても、照明は場の雰囲気を決定付ける上で非常に重要な立ち位置にあった。よって、選び抜く際は細心の注意を払い、見た目的に落ち着いて且つ豪奢な仕上がりに設計されている。 大理石で作られたフロアや、シーツのシックさによって引き起こされた調和は、現実のしがらみを一時でも忘れられる程の一体感だ。
 
【省スペースへのこだわり】
 限られたスペースの利用で様々な効果を上げなければならないため、省スペース化は必須事項であった。

 キッチン側では、シンクやIHコンロ、ゴミ箱、冷蔵・冷凍庫、シューズボックス、収納棚にエアコン等、生活するのに十分な環境が小さな空間に収められている。綺麗にまとまった設計なので、利用者に対して窮屈感を与えることはない。

 ソファ側では、一見して座れるシート部分と物のの置ける机部分しかないように思えるが、床板が外れる忍者屋敷のように、他の利用方法が隠されている。今まで座っていたシートを上に持ち上げれば、荷物などを格納できる収納スペースが確保されており、持ち込んだ物品を仕舞い込んで置ける。 或いは、机をシートより下方へ下げると、シート足元に隠された出っ張りへと突っかかるように丁度良く机が収まる。その後、机が元あった余白に背凭(もた)れとして利用されていたシート部分を外して嵌めれば、ぴったりとした設計で2~3人は寝られるベッドが完成する。

 このように、小さな空間でも問題なく多くの機能を充実させることが可能であるが、それらを可能にそして有効にしているのは、構造を考え出した設計の手腕と卓越した技術を内包した施工士の力量によるところが大きい。

client:RVing JAPAN
construction:有限会社友信建設
design:u-design