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  • 増改築された飲食店
  • 一階の店舗空間
  • アイスクリームを食べられるベンチ
  • 店舗の待合席
  • べつあんぐるから見た待合席
  • 増改築された飲食店の夜
  • 増改築された飲食店の夜、上は消灯

Expansion/Renovation │ Exterior of restaurant

「増改築」 拓けた視界から飛び込む外観 親しみのあるシックな装い

 和食屋のイメージを守りながらも、洋食系への進出も視野に入れた和洋折衷の飲食店。

 1階の店舗部分について。基の構造を活かしながらも増改築。出費を極力抑えながらも、現代的なおしゃれさと落ち着きの中にある親しみやすさを共存させた。
 外壁の塗りなおしや手作りの看板設置なども行い、地元の方から身近に感じられる、自然と足の先が向くような店舗を目指した。
 
【外観へのこだわり】
 2階部分は塗装と看板張替えのみの工事であり、構造等には手を加えていない。しかし、その中でもu-designでは一つのコンセプトの基、設計と施工を行った。 和食屋杣を立ち上げた店主の家系は、代々益子に根差している。地元愛にあふれ、そして地元の人々やその枠を超えた多くの人に愛される店舗だ。 そこで、設計段階から"地元より愛される"という感情を店舗にも宿したいと考えた。

 古くから愛される制作物の多くは設計段階まで辿らなければ意図が読めないような「目に見えないこだわり」を重要視している。 杣に対しても、「目に見えないこだわり」を設計者として入れ込み、杣を愛する多くの人に親しまれれば、とコンセプトを立ち上げた経緯にある。

 2階の外壁塗装について。塗装に使用されている土には益子の土が練りこまれ、素朴な温かみと地元への定着が表現されている。店舗へ訪れる人が足繫く通い、そしてその子孫にまで受け継がれて欲しい、という願いを込める。

client:和食屋 杣
construction:有限会社友信建設
collaborator:長谷川拓也建築デザイン & u-design